TOP満室経営のツボvol.82

関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.82

2018.03.20

IoTが次の物件の差別化になる

「オッケー、Google。電気をつけて」というスマートスピーカーの登場。Googleに限らず、様々なプレイヤーが投入してきました。さて、私たちの収益物件はどう変わっていくのでしょう。

写真はイメージです

平成4年~7年ぐらいに
あっという間に
普及した「バストイレ別」

 実は、昔はバストイレ一緒が当たり前でした。ホテルは今でも結構一緒ですよね。ところがいま検索すると、賃貸物件の9割近くは、バストイレ別なのです。
 この現象は平成に入ってからの事なんです。それまでは当たり前にバストイレは一緒。そのほうが水回りはコンパクトになり、同じ敷地に部屋数が多く造れる。すると利回りが良い。ところが、平成4年ぐらいから、「バストイレ別」が登場しました。その頃の新築賃貸はまだまだ迷っていました。賃貸の分際でバストイレ別とはこだわりすぎなんじゃないか・・・と。ところが、あっという間に普及。築古は大慌てで、セパレート工事をしました。

物件設備は、必ず進化する

 そもそも、昔は和式トイレでした。エアコンもなく、洗濯機は室外。床は畳で、収納は押入れ。それが常識でした。
 ところが、物件は進化します。困るのは築古です。仕様は昔のママで、かつ、築古で見劣りする。そう、賃貸経営には、時代の変化を読む力が必要なのです。20年30年と稼ぐ物件。先を読まねばなりません。
 そして、もうすぐ平成が終わります。当然、平成の仕様も変わっていきます。バストイレ別・エアコン・温水洗浄便座・LDK間取り・フローリング・クローゼット。平成の暮らしはどう変わるのか、そのヒントが「ネット無料物件の普及」です。

分譲より、先にネット無料

バストイレ別・エアコン・温水洗浄便座・LDK間取り・フローリング・クローゼットといった設備は、分譲が先でした。となれば、分譲マンションの設備を見ると賃貸の参考になるのでは? ところが、ディスポーザやコンシェルジェ、ミストサウス、二重サッシやカラリ床などが、なかなか賃貸に普及しません。コンシェルジェとか賃貸には過度な設備で、やっぱり馴染まない。未来の賃貸はどうなるのか。
 実は、賃貸物件はネット無料がもの凄い勢いで普及しています。それだけ生活費が下がって入居者には「お得」だからです。となるとこのネット回線の上に、なにが乗るのか。そう、それがIoTなのです。

様々な社会実験がスタート

 1月30日、スマートロックを開発するライナフが、住人が不在でも宅配や家事代行の事業者が部屋に入ってサービスを提供できる賃貸住宅のプロジェクト「サービスが入ってくる家」の概要を公表しました。
 玄関には2重の扉を設け、外側の扉にニンジャロックを設置。内側の扉部分にクラウドカメラを取り付けて、配達や家事サービスの人が入れるという仕組みです。

見守りサービスや
ペット可物件にも

 高齢者の見守りサービスも、ネット回線でつないで、子供たちに連絡できるようなサービスがスタートしています。アプリを押して「元気ですよ」と伝えるサービスや、人感センサーを用いるサービスもあります。
 そういえば、サラリーマン時代に「うちのワンコが今日の暑さで死んでしまうかもしれないので、家に帰って、エアコンのスイッチ押させてください」と部下から申し出を受けたことがあります。ペットも家族。もちろん許可しました。こうした事態も、スマートデバイスで外出先からエアコンを入れたり、ペットに餌をあげたりするサービスがスタートしており、物件の魅力はアップすること間違いなしです。

金沢で見学してきました

 先日、金沢のクラスコさんで、こうしたIoTの物件を見学してきました。金沢は、東茶屋町とか兼六園とか武家屋敷とか、沢山見るものありますが、いやー、このロボッタというIoT物件は見ものです。
 朝も、スマートスピーカーに呼びかければカーテンが空き、様々なIoT対応がすでに実装。市場相場よりも何万円も高い賃料で、既に入居が決まっているそうです。そりゃあ、「うちの物件見に来る?」って友達を誘うにも最適ですよね。
https://www.crasco-consul.com/robotta

収益物件オーナーは
IoTに敏感に

 収益物件のオーナーはこうした時代の変化に敏感でないといけません。「昔っから賃貸はバストイレ一緒だよ」と言い切っていた投資家は、今はリフォームで苦しんでいる。その時に先を見て、バストイレ別に先行投資をしていたオーナーが、今はもちろん収益が高いわけです。
 とりあえず、新しいものを試してみる。なにに使えるのか、あるいは使えないのかを試してみる。そのうえで、「まだ早い」という判断はありですが、見て聴いて触ってみないと始まらないのです。
 時代は平成から次の時代に変わっていきます。私たちも、次の世界の潮流を読んでいきましょう。