TOP満室経営のツボvol.75

関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.75

2017.12.04

あなたの物件の
「インスタ映え」は?

毎年恒例の流行語大賞。今年は「忖度」と「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれました。
「35億になると思ったんだけどなー」「え?このはげーはノミネートされてないの?」などいろいろと思ったこともあるでしょう。
さて、この「インスタ映え」が収益物件購入のひとつの基準や、空室対策のポイントとなるとすれば、皆さんはどう感じますか?

写真はイメージです

立地と利回りだけで
買って大丈夫?

 収益物件の購入は、ある種、株や投資信託の購入に似ています。「これまでどれだけの利回りがあったか」を見ながら、売り抜ける際には「今後いくらで売れるのか」を見立てて判断していくわけですが、「立地」による将来性と、現状の「利回り」でどうしても判断してしまいます。
 しかし、それだけで判断すると、なかなか思うように満室にならないという事もよくあります。「買った瞬間に退去が出て、収益が上がらない」という話はよく聞く話であり、投資サイトの分析でも「不動産投資で購入後に困ったこと」に対して「空室」と答えた投資家が45.6%と、極めて心配となるアンケート結果が公開されています(健美家)。

スマホで見つけた後には写真で選ぶ。
彼女や親も写真でチェック

 こうした空室リスクに備えて、設備項目を強化したり、周辺の家賃相場を確認したりすることは、前回も論じたとおりですが、実は、部屋探しで今、「インスタ映え」はポイントになっています。数ある物件の一覧の中から、「あっ、これいいじゃん」とポチっと押すのは、「写真の良いもの」。当然投資用物件サイトでも「写真の見栄え」は大事なのです。
 お部屋を借りるときに、カップルであれば、彼氏が彼女にラインで「これどう?」と物件URLを送ったり、学生が親に「この物件にしようと思うんだけど・・・」と画像データを送ったりすることがあります。こんなときも「見栄え」は重要です。
 まさに「新居に引っ越しました」とFacebookで紹介するようなケースでも写真は重要。今の若者はインスタグラムを使いますので、写真でのイメージは入居を左右するものなのです。

インスタ映えは「内観」

 「そうかインスタ映えか」と投資用物件サイトの一覧で、見栄えの良い写真を選んでも、実はユーザーの感覚とずれます。というのも一棟ものの投資用だと「外観」がサイトの一覧に並ぶからです。
 インスタをする世代が「引っ越ししたよ」「この物件どう?」とやる際に、実は外観をアップすることは稀です。家の場所がだいたいどこかわかっている友人に、外観写真を公開したら・・・家がばれてしまう、のです。
 そう、「インスタ映え」するのは、「内観」なのです。「こんな広いリビングなんだぜ」「風呂も広いだろう」「おしゃれな照明にインテリア」「ここでビールでも飲もう」といった写真をアップして自慢する。となれば、ちょっとアクセントクロスでデザイン、白い無垢のフローリング、好きなアーティストのジャケットが並んだ棚など、部屋の中の様子が重要なのです。

内装は変更可能

 ということは、内装は購入後も変更可能ですから、投資用物件の購入時には関係ないのかもしれません。部屋の中をリフォームすることは、空室対策として有効であり、インスタ映えを狙えばよいでしょう。
とはいえ、外観があまりに古びていればやはり入居にはデメリット。無難な白い塗装より、カラーコーディネイトして外観に個性をつけることは有効です。しかし、外部塗装は足場が必要となり、思ったより投資コストがかかります。外観にマイナス要素がなければ、その投資は回避できますから、購入時にはチェックポイントかもしれません。

「インスタ映え」がするものは、 周囲にあるか

 「インスタ映え」するものはほかにはないでしょうか? 例えば「窓から富士山がごくたまに見える」「お城が見える」「東京タワーが」「桜が」といった情景は「インスタ映え」する物件です。
 夏の花火もいいです。「〇〇川の花火大会がこの物件から見れる」というのは、その日「インスタ映え」する。つまり隠れた資産価値です。
 近所の情景もよいでしょう。「公園にツツジが咲く」「河川敷で子供とキャッチポールが出来る」「軽くランニングが出来る歩道がある」
 こうした「体験価値」を「写真」にしてネットの募集に掲載する。まさに「インスタ映えする物件」が高い収益を確保できるのです。

 流行語大賞という世の中のちょっとしたニュースにも、収益物件の経営のヒントが含まれているのです。様々な出来事に関心をもって行きましょう。