関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.56

2017.02.17

棚・タオル掛け・照明。
小さな設備で、大きな収益

前回は、画一的に物件を「ちょっと個性的」にしましょうというテーマで書かさせて頂きました。
今回は、具体的に、少しの投資で出来る工夫をご提案します。

写真はイメージです

アクセントクロスで
ちょっと個性的に

 どこの物件も賃貸物件の壁は「白」で、床は「茶色」です。これが画一化の象徴ともいえます。
 ということは、どこに見学に行っても入居希望者は、白い壁と茶色い床を見学しています。あまり楽しくは無く、3物件か4物件見れば飽きます。
 なにしろ色が一緒ですから。
 そんな中、今、流行っているのは壁紙の色をちょっと変える工夫です。ところが、各地で見学すると、なんだか変な色を選んでいる物件が多いなと感じます。色って難しいんですよね。
 ということは、難しいのですから「入居者が壁紙を選べる」という物件も、なかなかどれがいいか選べないケースもありえます。
 さて、そんなときは、イケアのショールームやオシャレな喫茶店など、店舗の色使いを参考にしてみましょう。家具・インテリアに合わせて、実は壁の色もオシャレです。
 また、床は白系にするとかなり部屋が明るく見えます。アクセントクロスは私は一面ぐらいにすることをお薦めします。全面に奇抜な色にすると、かなりどぎつくなる事があります。トイレの壁紙など工夫すると面白いです。

「収納」は大きなキーワード

 昨今は、部屋に物が溢れている時代です。ミニマリストといって、どう捨てるかをアドバイスする人がいるぐらい、どんどん物が増えて行きます。そこで決め手になるのは収納。「さっき見た物件より、こっちのほうが沢山収納できるから」と物件が選ばれる可能性が増します。
 とはいえ、間取り変更はかなり高額なリフォームコストとなります。床面積は限られていますから、収納が増えても、居住スペースが狭くては勝てません。
 そこでお薦めするのが、空間を利用するということです。棚の設置です。
 壁もそのままであれば、平面ですから収納は出来ません。しかし、ちょいと棚をつければ、趣味のものを置く事も可能なのです。玄関・トイレ・洗面・台所など、様々なところに棚を作れないか検討してください。
 特に洗濯機の上。昨今はドラム式になりましたので、乾燥機スペースが不要のものも増えました。ここに洗剤などを置いたり、あるいは女性であれば屋外に干すのがためらわれる下着などをひょいとかけられるスペースをつくるという手もあります。

タオル掛けも考えてみましょう

 風呂上がりにバスタオルはどこにかけるのか。洗面時にはどこにタオルがかかっているのか。トイレは? キッチンは?
 建築コストを抑える為、というよりも入居者の生活を意識しないと、意外とタオルを掛けるところがない物件があります。
 ちょっと使い勝手を考えて、ほんの少しの投資でタオルをかける器具を取り付けると、利便性の高い物件に進化します。

照明は、入居者負担?

 内覧時の印象を左右するものに「明るさ」があります。照明は入居者負担ですから、内覧時には「暗い」物件がよくあります。しかし、明らかに「明るい物件は決まりやすいものです。
 よく「日当たり」が重視されると感じますが、単身世代は日中は部屋にはいません。となると生活空間の雰囲気を左右するのは照明。
 イケアやニトリなどインテリアを買いに行くと、照明の売り場があざやかです。ちょっとおしゃれな照明を空室に入れ、「電球交換は入居者負担ですよ」と言っておくと、実は、照明が入っていない物件よりも明らかに決まりが良いと感じます。
 ベッド回りに間接照明をつけたり、リビングにちょっとおしゃれなシャンデリア風のLEDライトをつけるだけで、見学時の印象はぐっとよくなるはずです。

鏡をつかった工夫

 さて、ローコストで空間を広く見せるものに「鏡」があります。
 玄関やお風呂が狭いなと感じたら、鏡を置くだけで印象はかなり違います。どちらの場所も鏡があることは便利です。
 原状回復時に、「どこかにひとつ鏡を増やしたら、面白い物件になるかな」と考えてみましょう。
 また、特になにも使えない窓に、ちょっとものが置けるようにしてあげるという工夫も可能です。窓際に植物などを置いたり、家族の写真を置いたり。素敵な部屋になりますね。

共用部もチェック

 さて、各居室だけでなく、共用部はどうでしょう? 今のエレベーターに鏡を付けたら? 玄関に花を飾り、玄関マットをちょっときれいなものにしたら? 階段の照明を明るくしたら? ゴミ置き場をドアで仕切ったら?
 長く住んで頂けるためにも、あまり高額なリフォームをする前に、改善できるところはいくつかあるのではないでしようか?
 DIYのお店に行くと、様々な生活の工夫雑貨が並んでいます。少しの投資で今の物件の魅力があげられたら?
そんな観点で、もう一度、ご自身の物件力を見直してみましょう。