関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.43

2016.08.04

ポケモンGOと収益物件

2016年7月22日、日本国内でポケモンGOのサービスがスタートしました。
今回と次回は2回にわたって、このポケモンGOが収益物件においてどのように影響するかを論じてみたいと思います。

写真はイメージです

社会現象となるか?

日本国内でサービス開始されて3日でダウロード数が1000万を超えたポケモンGO。数字はAndroid版のみのカウントであり、iPhoneユーザーも含めると国民の大多数が経験した事になります。
7/6にアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドで先行配信が開始され、話題になっていた事もあり、国内でも爆発的な人気となりました。
 スマートフォンを使った位置ゲームであり、あちこちで出歩いて仮想に存在するポケモンを捕まえて回るというゲームです。私も早速やってみました。この業界の人も結構やってみたそうです。
 さて、爆発的な人気であるこのポケモンGOですが、このままブームが進むのでしょうか?

既に「飽きた」という人も多数

初日からしばらくは、普段人が集まらない公園に人が溢れ、JR等交通機関が、「線路内にポケモンを出さないでほしい」と異例の通達。政府まで国会議事堂で現れたとか、厳正な神社にいるけれども困る等大変な話題となりました。
 私も札幌でタクシーに載った際に「この辺は出るの?」と聞くと「○○公園がスポットですね」とタクシーの運転手が言えるほど。新しい社会現象となっていました。
 しかし、本当にそんなにこのブームが続くのかどうかは、いささか懐疑的なのです。
 ゲームそのものの楽しみはポケモンをコンプリートしたり、バトルしたりするもので、実際にはそれなりにマニアックなものです。確かに、ひきこもりが家を出てきたり、ダイエットにもなると卵を孵すために歩き回る人もいます。
 とはいえ、ゲームボーイ版からやっている筆者にとっては、とても嬉しいゲームなのですが、筆者が考えても「一部マニアが楽しめばよい」ゲームだと思います。道路でおばあちゃんが「ねずみ捕まえたー」と喜んでいて、老若男女が楽しんだというスタートのインパクトは私も感じはしましたが、正直、「一週間もすれば覚めるだろう」という見立てです。

ブームが去るなら、リスクは少ない

さて、ニュースでは、自動車事故や歩きスマホの問題、駅でのマナーなど、おおよそ、このブームでの混乱についての騒ぎも見受けられました。さて、10日間も経つと、そんなトラブルもあまり報道されなくなっています。JRの駅からは、要請に従ってポケモンが消えました。熱はすぐに覚めるものですね。
 となれば、「ポケモンGOでマンション敷地内に人が殺到して怖い」「間違ってオートロックの中までこられたら困るから、スポットの解除申請をしたほうがいい」といった話も「初期の混乱」と見るべきではないだろうか?
 まことしやかに「困ったもんだよポケモンGO」というトーンで、様々な対策が収益物件オーナーにも必要かのような報道も見受けられます。しかし、実際にゲームをしてみると、別にルアースポットがそんなに有利だとは思わないですし、いつまでもミニリュウが欲しくて特定の場所に不特定多数の人が集まるような事も想定しにくいものです。そもそも皆様の物件に、おそらくミニリュウは出ませんし。
 「運転していて事故になった」というような話も、実際にゲームをすると「運転では卵が孵らない」と分かるし、「歩きスマホでホントに危ない」というのも「マナーモードでポケモン出たらブーと震えるから、歩きスマホの必要はない」と気付きます。
 全ては、「初期の混乱」と「一部のマニアの話」の誇張にすぎず、収益物件経営で重いリスクがあるとは考えにくいのです。

やってみないとわからない

ここに本質があります。ようするに自分でやってみないとわからない、という事です。
 「世の中なんだか騒がしいな」と思うよりも「これは自分達の収益物件の経営にどう関係があるのか」と考えるべきです。そして「どこかのマンションに人が立ち入って大変だ」という話を鵜呑みにして「さあ、うちはどうなんだ。スポットとかがあればただちに削除申請せよ」などという判断は拙速なのです。実は、もし収益物件がスポットに隣接していたら資産価値向上のチャンスなのですが(次号にて)、それをみすみす削除申請するなどという事になるのも「やってない」からなのです。
 批評批判するのであれば、まずは試してみる事。ネット通販であれ、Facebookであれ、やってみて初めて功罪がわかるものです。収益物件投資もそうですね。まずは触って、実感することが大切なのでしょう。