TOP満室経営のツボvol.27

関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.27

2015.12.10

捨て看を使う不動産会社に
街の美観を語る資格はない。

街のあちこちで見かける「売り出し物件○LDK○千万円」の看板。あの看板を付けている不動産会社は、許可を得ているのでしょうか?あの行為は「物件を売る為の営業努力」として認めるべきなのでしようか?

写真はイメージです

違反広告物の9割は
不動産広告

東京都が2015年12月3日に発表した、街の違反広告物除去のとりまとめ。区や市、道路管理者等が9月10月に除去した「捨て看板」と呼ばれる違反広告物は6,434枚。うち不動産産業のものが5,897枚で97.1%という結果となりました。
 自分達の住む街に、「売り出し物件。○LDK。○千万円」等と貼る行為は、全くの無許可で、行なっているだけでなく、不動産広告として必要な記載事項も網羅しておらず、明らかな宅建業法違反です。こうした行為をする不動産会社は、「例え法を犯しても売れさえすればいい」と思っているわけですから、まっとうな商売を行っているとは考えにくいものです。

街の美観を考えない
営業主導な会社の存在意義

そもそも不動産業は、街とともにあります。自分さえ売れれば、近隣の美観を損ねても構わないというような仕事の仕方では、おのずと、そのスタンスが地域貢献を考えていないのと同義です。
 雨に打たれて剥がれた案内版は、針金で無造作に電柱に巻かれており、とても人生に一度の買い物の案内とは思えません。そして品格もなく乱暴に書かれたチラシをあちこちに貼りまくる手法は、地域の住み心地を著しく悪化させるものです。さらに「捨て看」はその後放置され、街全体の雰囲気を悪くします。

夢を抱いて買う人の気持ちに 響かない訴求

書いてある文言は短く、金額と間取りタイプと電話番号。なかには携帯番号だけが書かれているというケースもあります。さてこうした表現だけで、そこでどんな生活ができるのか、どんな夢が実現できるのかは、全く分かりません。
 住宅ポエムと呼ばれるような抽象的な表現が必ずしもよいとは思いませんが、価格と間取りタイプだけでは、さっぱり住み手には伝わりません。例えは金額が安くとも、なにかダーティなものを感じ、広告効果が高いとは思えません。「これで売れればラッキー」なのか、「なにかを隠してひっかけようとしているのではないか」と疑念が湧きます。
 こうした手法を採用する事が、すなわち不動産会社のセンスの古さ、顧客志向の低さを感じます。

台風の前に、
不動産看板をはずした名士

とある不動産会社の社長が、台風がくる前に自社の管理物件に掲げている「空室あり。○○不動産」の看板を外して回られました。こうした看板は「捨て看」ではなく、管理会社が大家さんの許可を得て掲げている看板です。違法ではありません。
 なぜ、台風の前に外したかというと、「もしも風で飛んで、人や建物に当たったら危険だから」という配慮でした。
 街に住む、街に暮らす、街に建てる、街で仲介管理をする、という事は、街の事を考える素晴らしい仕事です。こうしたスタンスの会社に大切な資産の売却や購入ではパートナーとして頼りにして行くべきだと思うのです。