TOP満室経営のツボvol.21

関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.21

2015.09.02

あなたの物件は男性向きですか?
女性向きですか?

講演でよく、こんな質問を大家さんにします。「あなたの物件は単身向きですか?ファミリー向きですか?」すると「ワンルームだから単身に決まってる」等と返答があります。
では、「男性向きですか?女性向きですか?」と聞くとシーンとします。なぜでしょう?

写真はイメージです

男性と女性では
「ほしい設備は違います」

例えば、女性であれば、セキュリティはとても大事な関心事項です。ひとり暮らしはとっても不安です。
 オートロック、テレビモニター付きインターフォン、防犯カメラ。こうした女性に人気です。1階より2階のほうが侵入リスクが減りますし、洗濯物は室内で干せるほうが安心です。
 また、女性は洋服等も沢山持っています。収納は重要です。メイクはどこでするのでしょう?洗面やパウダールームも気になります。キッチンは男性よりも重視するポイントです。
 一方、男性はどうでしょう?セキュリティよりもネット無料等のほうが重要かもしれません。家事導線よりもコンビニが近いといった利便性が重視される傾向があります。

すべての設備をつける余裕はありません。
だからこそ、選択する事で投資効果を高めます。

昨今は空室が増えています。だからこそ、その対策には設備強化は必要です。しかし、全ての設備をつけるにはコスト負担がかかりすぎます。そこで、この部屋は男性向きか女性向きか考えて、必要な設備にメリハリをつけてはいかがでしょうか。
 女性をターゲットとしたときと、男性をターゲットとしたときでは、投入する設備の優先順位が異なるのです。どちらに絞って、選択する事は投資効果も有効なはずです。

壁紙の色もあえてかえる

現状の単身物件は「男性にも女性にも住みやすいもの」を意識された「中性的」なものが多くなっています。例えば壁紙。ほぼ白です。ピンクの壁紙にしたら「そんな壁紙では男性が住まないから損をしそうだ」と大家さんは考えがちなのです。
 結果的に、賃貸物件はどの物件も無難な色、無難な造りです。だから男性でも女性でも住める白。
 すると、物件が余って人口が減少する今、ちまたに「どこにでもある、あまり違いがない物件ばかり」になります。その象徴が壁紙、みんな白です。
 結果的にスーモなどで検索すると、同じような壁紙で同じような家賃でずらっと物件が並びます。そして物件が余っていて人口が減っているので、「ほかより安い家賃」で闘うしかないのです。
 ここで家賃を下げずに「女子にウケル壁紙の色」にしたら、ネットで目立ちます。家賃を下げなくても、女子には「あらかわいい」と思われるかもしれません。

男性向けは利便性と賃料

男性をターゲットにして考えると、なかなか男性向けの設備や仕様は思い付きません。実は、男性はこだわりが少なく、物件の品質より家賃を重視しがちなのです。ですから、家賃を下げて闘うなら、女子をターゲットからはずすという考え方もできます。セキュリティやおしゃれに目をつぶり、格安で勝負する。
 考えてみれば、いくら安くても、セキュリティは甘く、収納も少なく、どこでメイクするのかわからないバストイレ一緒の築古・・・となると女子の入居は難しいもの。だとすれば男性が住む前提で考えるとよいでしょう。

女性を意識した単身物件で差別化

一方、女性を意識して設備投資を行うと、やるべき事が沢山あるのではないでしょうか?それだけほかの大家さんは二の足を踏むはずです。
 だとすれば、セキュリティを強化して、オシャレな壁紙やカーテンなど入れて、女性を意識してネットの中で目立つようにしてみませんか?「うーん、それじゃあ、男性が借りなくなる」と不安になるかもしれませんが、世の中、半数は女子です。空室が増えて行くマーケット環境の中で、物件を差別化して、闘う戦略は成果が出やすいものです。
 もちろん「隣がラブホテル」「工場エリアでそもそも女性がいない」「廊下が暗い」など、女性向きでない環境のケースは避けた方が良いでしょう。
 あなたの物件は「男性向きか、女性向きか」。今一度考えてみましょう。