関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.19

2015.08.06

オートロックの解除キー。
あなたの物件は何番ですか?

物件に求められるセキュリティ。物件を所有するオーナーとして、どの程度入居者の安全・安心を守る義務があるのでしょう?
収益目的にあなたが所有しても、入居者を守る義務があるのです。

写真はイメージです

オートロックの解除キーはいくつですか?

とある物件で、仲介会社が物件案内の際に、「いっけねー、オートロックの解除キーを聞き忘れちゃった」と案内中に入居希望者に言いました。「うーん、でも、たぶんご苦労さん(5963)とかですよ」と空けて入室。無事、物件案内が終わったものの、その物件は契約には至りませんでした。
 さて、こんなシーンは、よくあるのではないでしょうか?空室物件のカギが、電気メーターの上に隠してあったり、エントランスがしまっていても庭から容易に敷地に入れてしまったり。中には、そんな物件管理であることも知らずに、収益物件をお持ちの人もいることでしょう。

ネットで簡単につぶやかれる時代

こんな事は、簡単に、いまやTwitterでつぶやかれてしまう時代です。「ひどい物件に案内された」「こんな暗証番号じゃ泥棒はいり放題じゃん」「防犯意識のかけらもないね」等と、炎上。収益を上げるどころか、空室は埋まらず、退去増加、なんてことにもなりかねません。
 特に、鍵の管理に関しては、殺人等取り返しのつかない大事件になりかねない事です。
 あなたの娘が住んでいても安全な体制なのかという意識で、防犯体制に取り組む事は、リスクを回避するだけでなく、空室対策にもつながることでしょう。

耐震診断はされていますか?

物件の耐震対応は、オーナーにとっては、頭の痛い話です。耐震診断を行えば、高額な耐震補強が必要となるのではないかと不安にもなります。
 しかし、診断もしないまま、直下型の大地震に見舞われてしまう事は避けたいものです。入居者の被害を最小限に抑える、つまりは「店子を守る」という事は、「大家の責任」でもあります。壁面タイルの剥がれや、屋上防水シートの破れも、物件の寿命を短くしてしまいます。定期的な大規模修繕計画を建て、計画的に対処するほうが、場当たりなトラブルの度に足場を組み立て工事するよりは、実はトータルで経済的です。

避難訓練も有効な予防策

昨今は、外国人や高齢者の入居など、住民も多様になっています。空室も増えているので、いろいろな人を入居促進して行かないと、なかなか空室は埋まりません。
 ところが、いざ、火事や地震、あるいは大雨・洪水・竜巻等、様々な天変地異が起こった時、賃貸物件入居者の協力体制は脆弱なものです。
 そこで、管理会社や自治会等と協力して避難訓練等を行うのも効果的です。もちろん大家さんが自ら旗を振って運営するのは大変ですが、「避難訓練とか一緒にできないかな」と自治会に働きかけてみるのもよいのではないでしようか。

花火大会で屋上を開放

この夏、各地で花火大会が行なわれています。「こんなところに賃貸マンションが建って、うちの窓から花火が見えなくなった」と、近隣の人は思っているかもしれません。そんなことから、ゴミ捨てや騒音など、近隣とのもめごとが後を絶たないというケースもあります。
 一方で、「屋上から花火が見えるから、花火大会の日は、近隣の自治会も呼んで、花火を見るように屋上を開放しよう」という賃貸マンションもあります。「賃貸マンションが建って、屋上から花火をみんなで見た」という状況は、180度異なります。
 住み心地というのは、セキュリティや耐震といった物件スペックだけでなく、「近隣との人間関係」という、ソフトの部分も大切です。長く住んでいただくという考え方からも、考え方として検討したいものです。