関西の大家業をもっと楽しくする
ヒント集
vol.38
2017.03.21
「不動産データバンク」構想。
写真はイメージです
不動産業界の流通構造を合理化する動き。
一棟のマンションなどは価格が億を超えるものが多いですが、そんな商品でも資料と言うのは文字が潰れた汚いFAXだけ。何かわからないことがあって問い合わせても伝言ゲームで、途中で話が無茶苦茶になっていたり、逆に教えてほしいなら買い付け持ってこいと怒られたり。何が本当で、何が嘘かわからない中で、取引が進んでいくという世界に違和感を感じたものです。
それでやっと契約が決まっても、取引に必要なデータは役所でたらいまわしにされないと手に入らないし、やっとデータが入手できたと思ったら最初聞いてた話と全然違っていて、取引が成立しなかったり。
この極めて、非効率な世界にいらいらしながらも、ある意味仕方ないと諦めておりました。しかし、そろそろ動き出す時期が来たのかと感じています。
先日、IT企業など新興企業が集まって作られた経済団体「新経済連盟」より次のような提言書が発表されました。
「不動産・新産業革命~名目GDP600兆円に向けた成長戦略」
(参照)新経済連盟http://jane.or.jp/
この政策提言書、かなり画期的なので皆さんにもご覧になってほしいのですが、一番関心を持ったのが「不動産データバンク」構想。
これは我々が普段使っている「レインズ」に、今話題になっている空き家バンク、法務局の登記データ、その他各所データベースを連動させ、不動産情報をノンストップで収集・活用できるようにしようというもの。精緻なデータベース化が進んでいる米国などに比べ、著しく立ち遅れている日本の不動産業界の流通構造を合理化して、空き家問題など様々な問題を解決していこうという考え方です。他業界に比べアナログだった不動産業界も、水面下でいろいろと動き出したようです。
これからの不動産業界、色々と面白くなりそうです。
ちなみにこの新経済連盟、面白そうので弊社も入会しようと思っています。
ご関心のある方は是非。