関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

VOL.34

2017.02.17

実は、生産性が著しく低い日本。

 今年の年末年始は、読書にかなりの時間をかけました。普段はなかなかまとまった時間が取れないので、貴重な時間です。
 その中で面白かったのは、「新・所得倍増論」(アトキンソン・デービッド著)。日本人は、今より平均所得を2倍に増やすことが出来るとこの本では説かれています。そのロジックは、とても納得できるものでした。

写真はイメージです

今年は、デジタル・ファーストでいこうと考えています。

 日本経済の凋落ぶりは改めて言うまでもないですが、それでもGDP世界3位。しかし、それは人口が多いからで、人口一人当たりに直すと世界37位。これはもう先進国ではなく、発展途上国レベルです。アジアでも一人当たりのGDPはシンガポールの半分以下、香港の半分、台湾の2/3、数年後には韓国に抜かれる勢いだとか。
 経済を支える日本のビジネスマンがアジア諸国のビジネスマンに比べスキルが低いのかと言うとそうではなく、決定的なIT化の遅れによって生産性が著しく低いのが原因のようです。
 特に不動産や建築など内需企業と言われている業種の生産性の低さが、全体のGDP低迷の要因の一つと分析されています。
 確かに不動産業界の生産性の低さ、効率の悪さは実務をやっていて本当に嫌になります。数年前に議論が起こったIT重説なんかも、本来ならば1日でも早く全面解禁となるべき。
でも重説をオンラインでやるかやらないかと言う議論も大切ですが、それよりも重説作成時の役所調査の非効率さは、なんとかならないですかね?市役所に行って、「すいませ~ん、道路幅員を調べたいんですけど~」って原始時代かよ。データ化すれば事務所で数分で終わる作業を、市役所に行って、各部署に足を運ぶという非効率さに、不動産業に従事する人の多くが疑問を持たないことなど日本のビジネス界の生産性の低さの象徴でしょう。
 こういう非効率さが、若年層の人件費を低く抑える要因となり、ゆえに若者は結婚しない、子供作らない、家買わないという悪循環。
非効率さによる取引コストの高さは、「家は一生に一度の買い物」と言う社会風潮の原因の一つ。もっと効率化して、ライフサイクルに合わせて一生に何度も家を売ったり買ったりするようになれば、業界も潤うのにと思います。調べると、生産性を高めるためにIT化を進める「デジタル・ファースト」と言う概念があるようです。
 弊社は今年はデジタル・ファーストを突っ走って、何かイノベーションを起こせたらいいなと漠然と考え中です。こと