関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.27

2016.12.26

ITネイティブ世代の大家さん。

当社の主要ビジネスは、収益不動産の売買仲介。
主なお客さんは、個人の大家さんです。
この仕事を始めて10年近く経ちましたが、マーケットは大きく変化しました。
その中で、一番大きな変化は「大家さんのIT化」でした。

写真はイメージです

情報の非対称性が無くなりつつある昨今。

 この仕事を始めたころ、収益不動産仲介の世界では次のようなことが言われていました。「地主、家主、富裕層と言われている人はネットを見ない。だからインターネットからの問い合わせは金のないゴミ客ばかり」。これが収益物件を取り扱う仲介業者の常識でした。僕はこの常識は間違っていると判断したので、ネット集客に特化したのですが、これが正解でした。
 あれから10年、収益不動産の購入層の多くはITネイティブの世代。最近、名刺交換をするとFAX番号が記載されていない人も増えました。不動産の仕事をしているのにFAXを持っていない、というのが普通になりつつあります。そして、不動産業の特徴であった情報の非対称性が、無くなりつつあること。最近は、例えば今どの銀行が積極的に融資をしているのか?という情報は宅建業者の会合に行くより、個人家主の会合に行く方が精度の高い情報を得ることが出来ます。
 また、何かあれば、SNSを通じて一瞬で拡散します。例えば、「御社は○○さんと××の事でトラブルになっていますよね」「○○社は、良い情報を持っているけど担当の△△いい加減なので気をつけろ」みたいな感じで。
 さらに最近では、売りたい人、買いたい人が宅建業者を通さずに直接やりとりをするケースも散見されるなど、今まで情報の川上にいるという優位性で行われてきたビジネスから優位性がなくなりつつあります。そうなると、「どの仲介者を通すと手数料が安くなるのか?」みたいな情報が飛び交い、宅建業者は振り回されるようになります。
 こういう時代の変化の中で、宅建業者のビジネスモデルは再構築を迫られているのかもしれませんね。