関西の大家業をもっと楽しくする

ヒント集

vol.26

2016.12.22

不動産業者のための
タウンマネジメント・スクール

11月14・15日の2日間、当社が所属している大阪府宅地建物取引業協会中央支部で、全国初の研修会が行われました。僕は支部の研修委員長という役職なので、企画・運営にどっぷりと関わっておりました。
研修のタイトルは、「不動産業者のためのタウンマネジメント・スクール」。今回はそのご報告です。

写真はイメージです

中小零細の業者が
生き残るには何をすべきか?

 我々、不動産業の置かれている環境は、今後厳しくなってくると予想されます。人口減、世帯減は避けられないので、今後は急速に空き家も増えていきます。日本全国一律に減っていくのではなく、人気のあるエリア、不人気で急速にさびれていくエリアに二極化されていくと思います。さらに、ITや人工知能(AI)の進化で、従来の宅建業者が担っていた「情報の流通」という機能は、今後はIT/AIに置き換えられて行きます。つまり「こんな物件情報があるんですが、お客さんいますか?」的な営業は、今後は必要なくなるという事。
 では、我々、宅建業者、特に中小零細の業者が生き残っていくには何をすべきか?答えは、「街の魅力を高め、それによって人や企業、店の流入を誘発し、ビジネスチャンスを創出する」ことが宅建業者の仕事となります。単純に、「こんな物件ありますけど・・」ではないのです。

定員を上回る参加で、
盛り上がりました。

 この考え方は、僕が勝手に思いついたのではなく、各都道府県の宅建協会の上部団体である「全宅連」にある不動産総合研究所と言うシンクタンク部門と、日本大学教授で、マサチューセッツ工科大学、国立シンガポール大学の不動産研究センター主任研究員の清水千弘先生と言う我が国の不動産学の最高頭脳といっても過言ではない方が、共同で考案したロジックです。これを実践するための研修会をしようという事で、たまたまそういう分野に関心を持ち、支部の研修の責任者になった僕が加わりプランをまとめました。こうして、日本で初めての宅建業者向けタウンマネジメント研修が開催されたのです。
 清水先生の講義に始まり、各地で先進的な街つくりに取り組まれている、昭和町の丸順不動産・小山社長、宝塚市のダマヤカンパニーの木本社長、福岡市の吉原住宅・吉原社長の講演、昭和町、北加賀屋、藤井寺での街つくりの現地見学、その間に10年後の宅建業と自社の未来を考えるチームディスカッションと盛りだくさんの内容でした。
 もし、誰も来なかったらどうしよう?チームディスカッションで、誰も発言せず静まりかえったらどうしようなどの事前の心配は全く稀有で、当日は定員50名を上回る59名の参加、チームディスカッションも大盛り上がりでした。
 この動きが全国に広がれば、日本の街の風景も変わっていくだろうなという事を予感させる非常に良い研修会だったと思います。来年は大阪府下各地、そして各地方で、このような取り組みが始まると思います。